夜明け前の紫が見たくて、冬の毎早朝、外に出て空を眺めた。しかし一向に見ることは叶わず、後に、空が紫になるのは雲の多い日だと知った。
日の登る反対側、西の空は綺麗な紫になる。これは太陽に照らされた地球の影と日の出の茜色が混ざり合った色なのではないかと思う。
とにかく太陽に照らされて刻々と変わる色あいは不思議だ。特に北海道の乾燥した空気を通って真っ白な雪面に映し出される色は何色とも言えず ああ綺麗だ、などと、時を忘れて見ているうち、どんどん変化して
いつもの景色になる
緯糸 葛 手績み糸(北海道札幌市)
経糸 絹 座繰り糸(群馬県安中市)
染め 藍、ふきのとう、日本茜、ラックダイ(紫鉱) + 生成り
巾 八寸一分
丈 一丈三尺四寸