about kudzu

葛について

日本原産 
マメ科、つる性の半低木 
春〜夏に伸びてすぐの蔓は青く柔らかいが秋になると木質化する 
紫の花は秋の七草に数えられ、7〜8月に咲き甘い香りを漂わせる
根から取れるデンプンは葛粉、根を乾燥させたものは葛根 若芽は山菜、花はお茶としても利用される

北海道の葛について

北海道の植物利用で真っ先に思い浮かぶのはアイヌ民族のアットゥシです
アットゥシはオヒョウの樹皮を利用した織物(衣服) 葛の繊維も何かに利用していたのではないかと随分調べましたが その形跡は全くありませんでした
しかし葛を指す言葉(=オイカラ)はあるそうです

諸方面からの話をまとめて考えると どうも北海道には葛はもともと生えていなかったが、何かの理由で本州から持ち込まれ アイヌ民族にとって 利用はせずともその繁殖力は驚異的でとても目立つ植物だったのかもしれない と思います
私が知る限りでも 北海道の葛は年々その生息域を広げています

蔓が絡み付き他の植物を枯らしてしまうので厄介者扱いされがちですが 花も蔓も根も衣食に用いることが出来 土手などの緑化・土砂崩れ防止にも役立ち 人の暮らしに多くの恵みも与えてくれる その驚異的な繁殖力は大変心強くもあります
邪魔だからと嫌わず、共に暮らしたい植物です