upas 八寸帯

upas 八寸帯

2014年制作

「ウパシ」はアイヌ語で「雪」 雪をテーマにこの後制作を続け、upasシリーズは現在全部で7作となっているが手元に残っているのは初代のこの一枚のみ。私はほとんどの八寸帯のお太鼓の内側を濃い色にするが、それもこの作品から始まった。経糸は国産生糸で機械製糸によるもの。少し実験的な織り方をしていて、平織りだが表裏で前面に出る色味が違うようにしている。また、筬(おさ)も、この時はステンレス筬を使っていた。(今は竹筬を使用)

縁の始末や全体的な雰囲気がまだ相当拙い。駒ヶ根シルクミュージアム主催の公募展に出品したが落選した。あたりまえだ。しかし自分用にして使ってきていて柔らかくとても使いやすい。

かなり柔らかくなってきたので、帯揚げも帯締めも使わない「角出し結び(引き抜き結び)」を試したいと思っている。

巾 八寸三分
丈 531cm
緯糸 葛手績み糸(北海道)
経糸 絹生糸(機械製糸による)
染め 藍、生成り