葛布八寸帯 木漏れ陽
幅 八寸二分 (約31cm)
長さ 一丈三尺七寸 (約517.8cm)
緯糸 葛(北海道札幌市 手績み糸)
経糸 絹(群馬県安中市 座繰り糸)
染め 藤、蕗の薹、団栗
秋、葉を落とした樹々の隙間から陽のさす森
柔らかな風 地面に落ちた枯葉の上に揺らめく光
光と影と 森の中の風景
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経糸の座繰り糸は私の使う中で最も細い それに合わせて葛の糸も細く 繊細な帯地となった 布として大変美しいと感じます
お太鼓部分の緯糸の葛は生成り 内側は団栗染めのグレーと藤染めの黄で 途中から色が切り替わる 同様に 手先も左右で色が変わります
お太鼓部分はリバーシブルでお使いいただけます
訳あって仕立てた後に湯通ししました
そのため、布と糸の持つ歪みがポコポコと出ていますが 葛と絹の息遣いを感じるようでもあり、素朴な雰囲気が出、更に帯として扱いやすくなった感じもします
これはこれで良いと思えました
私の織る葛布の中では最も薄い しかし布として大変美しいのでこのまま使いたい
そこで、継続して自分で使ってみることにしました
繊細で柔らかながらもハリのある葛布の帯
展示会等、直接お会いする時にはご覧いただけるかと思います