nonno 八寸帯

nonno 八寸帯 

同じ名前の雑誌があったが、これはアイヌ語で「花」という意味。パステル調の色々な色がお花畑のようだったので、そう名付けた。

2018年制作、この辺りから遡って過去の帯地は、これより後のものと、ずいぶん雰囲気が違うなぁと思ったが、それはただ単に自分の手元に残っている帯地がそうなのであって、既に手元にないもの〜皆様のお手元にお届けしたもの〜は、そういえば今の柄や織り方の片鱗を見せながら少しずつ変化してきていると思う。

大きな変化は、2016年に蚕絲館の座繰り糸に出会えたことだ。その経緯はnoteにまとめてある。

https://note.com/kuzunonuno/n/n7d0cf8428d42

といって、機械による糸がダメだと言いたい訳ではもちろんない。この帯は機械製糸による絹糸を経糸に使っていて、均一な糸ゆえの、整然とした布目と、しっとり感がある。座繰り糸の布との違いを、会場で感じていただけたらと思います。

仕立て済み
これまで表に出したことが一度もない。初発表。

巾 八寸一分

緯糸 葛手績み糸(北海道)
経糸 絹 機械製糸による生糸(群馬県)
染め 茜、団栗、藍、蓬など(一部不明)