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雪草 葛布帯

Sessou Kudzufu-obi

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染織・葛布帯/北海道
個展「transcribe -転写-」2025.8.28(木)-9.7(日)※火水休廊 GALLERY MoNMA /制作のご依頼・ご購入・その他お問い合わせ等は下記URLよりお寄せください

現在織っているのは、自宅敷地内のノブドウの、夏に伸び過ぎる蔓と葉を剪定したもので染めた糸を経緯(タテヨコ)に主に用い、秋に青〜赤のグラデーションに色づく実の色合いを微かに忍ばせる八寸帯地。タイトルを「野葡萄」としようと思っていたが、ノブドウについて調べていたら「紫葛」という表記を見つけた(※)。「葛」は「くず」ではなく「かづら」で蔓性の植物全般を指す言葉でもあったようなので、単に「紫色の蔓性植物」という意味なのかもしれなくて、すると「ムラサキクズ」ではなく「ムラサキカヅラ」と読む可能性が高いかもしれない。
ムラサキカヅラ。
綺麗で良い響きである。タイトルは「紫葛」になるかもしれない。

日本の他の地域では「ウマブドウ」と呼び主に肝臓に効く薬として使用されているようだ。私は実を収穫して焼酎に漬けノブドウチンキを作り、打撲や炎症を起こしている場合などに患部に貼り付けて使っている。痛みが良く引く。キチンと洗うなど丁寧に作れば飲用も出来るようだが私は飲んだことはない。

庭の植物のほとんどを鉄媒染で染めているのは、媒染剤を自作しやすいからというのと、古くから黒染めまたは灰色系の染料として用いられてきた経緯がある植物が多いこと、などが理由だが、何より個人的な理由としては、同じグレーでも植物によってさまざまなグレーが出る、その微妙な色の違いを楽しみたいからだ。また、それらのグレーは生成りや他の鮮やかな色との相性が大変よく、お互いがお互いを引き立ててくれる。因みにノブドウ染めに関しては古い歴史があると見聞きしたことはないが、薬になる植物なので染料として使いたいと思った。他の媒染剤でどのような色になるのか?はまだ試したことがない。

さて次回の個展ではヌルデ、ノブドウ、サンショウ、クリのグレーを展示する予定だが、他にこれまでに制作したものではゲンノショウコ 、イタヤカエデ、メマツヨイグサ、などがある。ノブドウのグレーは淡いながらもやや緑がかり、イタヤカエデの色の系統に少し似ている。

(※)
「渋江長伯一行の蝦夷植物採薬紀行『東蝦夷物産志』を読む」、北方植物資料研究会編著、クスリ凸凹旅行舎、2024年、p108-109
アイヌ語では hat-punkar(ハップンカラ、ハッツブンガラ)ノブドウとヤマブドウの両方を指すと考えられると書かれてある。ノブドウはそもそも北海道に生えていた植物なのかどうか、分からないが、分布には偏りがあるのだそうだ。

写真 
ノブドウ 2024.9.25 撮影
葛苧と座繰り糸 2025.5.3 撮影
.
葛布 角帯地(倍幅)

先日、無事仕上げまでの全工程を終了し、webサイト「works」にご紹介ページを掲載いたしました。プロフィールのリンク先およびthreadsの投稿からご覧いただけます。

この帯地は個展「transcribe 」にて、展示販売いたします。ぜひお手に取ってご覧頂けたらと思います。

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個展「transcribe -転写- 」
2025.8.28(木)-9.7(日) 
GALLERY MoNMA
札幌市中央区旭ヶ丘二丁目3-38
11:00-18:00 最終日17:00まで
火曜・水曜休廊
@gallery_monma 

#葛布帯
. しばらく前から葛の糸と絹の糸で紅 .
しばらく前から葛の糸と絹の糸で紅梅風になるように織ることの試作をしていて、今回やっとその帯地を制作。写真は機から下ろしたばかりの時のもの。この糸の作り方だと繊維の少し弱い部分も太く使うことで強度を持たせて利用できるので材料の適材適所、ロスを少なくすることもできて大変良い。繊細な糸に出来ない繊維も使える上に布もしっかりする。文様に必然性があり意義深い。

葛布は元々摩擦抵抗が大きいので緩みにくいが、凹凸があることで更に緩みにくく、特に暑い夏などは、空気の通り道を作るべくユルユルに締めてもきっと落ちてこず締めやすい。

主な染料は自宅庭の白膠木(ヌルデ)。かっこいい帯になっていると思います。

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「白膠木」
角帯地(倍幅) 葛布紅梅

#座繰り糸 #ぐんま200
. 間も無く織り終わる次作は角帯地、 .
間も無く織り終わる次作は角帯地、「白膠木」(ヌルデ) 

1枚目の写真は庭のヌルデの初夏の剪定枝葉で染めた座繰り糸と葛苧。数年にわたり試し染めをして変色や糸の変化・劣化などがないことを確認し、いよいよ使う。

他の写真はヌルデの樹皮や葉の様子。庭に勝手に生えてきたのでそれとなく育てているものだが成長が早く根でも増えるようで幼木が群生してきた。放っておくとあっという間にヌルデ林になりそうだから一本庭にあれば染料として枯渇することはほぼないと考えられる。
この木につく虫瘤は染めに用いられる五倍子で元はそれを期待していたが今のところ見つけたことがない。
ウルシ科で枝や幹の切り口から滲み出る白い液体(写真は時間が経ってオレンジ色になっているが)は漆と同じような働きをするので塗料として使われることもあったようだ。漆ほど強くはないが稀にかぶれる人もいるそうなので注意。染液も乳灰色で素手で長時間触っていると心なしかピリピリしてくる。染めた糸は染料というより顔料っぽい雰囲気を醸し出しており少し糸がコーティングされる感じで特に葛の繊維は強度が増すように思う。希望的気のせいかもしれないが。

ところでアイヌ民族はこの木を利用していたのか?手元の文献を調べても出てこないが、花の白い粉(とは何だろう?)を塩がわりに使ったという話がネットに出ていた。しょっぱいのかな?
(https://www.saga-st.jp/kongetu/kongetu-201910-nurude.pdf)
今年舐めてみよう。

秋になると真っ赤に紅葉する。

#白膠木
. 個展「transcribe -転写- 」 2025.8.28(木 .
個展「transcribe -転写- 」
2025.8.28(木)-9.7(日) 
GALLERY MoNMA
札幌市中央区旭ヶ丘二丁目3-38
11:00-18:00 最終日17:00まで
火曜・水曜休廊
@gallery_monma
. marmeleiro 葛布 八寸帯地 仕上げの工 .
marmeleiro 
葛布 八寸帯地

仕上げの工程も全て終了しました。
webサイト「works」に掲載いたしました。

この帯地は個展「transcribe 」にて、展示販売いたします。

#マルメレイロ #マルメロ 
#葛布 #手稲 #北海道 
#葛布帯 #着物 #八寸帯
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「marmeleiro」(葛布八寸帯地・仕上げ前)
先月末、やっと織り上がり、機から下ろす。
写真の部分は、経緯とも、我が家の庭のマルメレイロの初夏花後の剪定枝葉で染めたマルメレイロ色。

#葛布 #葛布帯
#マルメロ #マルメレイロ
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「マルメレイロ」
投稿ラストの写真に写っている葛苧で赤く染まっているのは、昨春、庭のマルメロの木の剪定した枝葉で染めたもの。実はもちろん、樹皮も剥くとみるみる幹が赤くなるほど酸が強いので、もしやと思って染液をしばらく放置したら案の定真っ赤になったので、充分赤くしてから染めてみた。染まった葛苧の色味としては赤麻で染めた時に近いが、赤麻は1年ほど経つと赤が抜けて茶色くなるのに対し、マルメロはほとんど褪色・変色しないようだ。(因みに絹はどちらも褪色・変色はほとんどしない。)

ここに移り住んだ記念に苗木を植えた我が家のシンボルツリー、樹齢は12〜3年ほどになるのだろうか。蕾の濃いピンク、花びらの片側だけのグラデーション、酸味の強い大きな実、葉の柄の赤、僅かに赤味がかるスベスベの重い幹、冬になって雪が積もってもいつまでも落葉しない(なぜ?)。特に秋に収穫する実は大変良い香りがして、煮詰めると美味しいジャムになる。その生き様はどの季節も楽しく興味深く、毎年具に観察してきた。しかしどんどん伸びて、どうしたら良いのか分からず手入れをしていなかったら、元々斜めの土地である上に南に向かって伸びたがるために全体に偏りが出て、積雪の重みや実の重みでとうとう根本から斜めってしまった。樹高も4メートル以上。放っておいたら倒れそうだったので、昨秋、これ以上斜めらないように樹高を下げ、実も収穫しやすく、かつできるだけ長生きしてもらうために、庭師にレクチャー受けながら思い切って自分でかなりの強剪定をした。春に元気に芽吹いてくれる事を祈って。

今織っている帯は、そんなマルメロの色で作るマルメロの帯。「マルメレイロ」と名付けている。マルメロは実の名前で、マルメロの木のことは正確にはマルメレイロというのだそうだ。響きにニュアンスがあっていい感じ。

帯地は個展に展示します。
個展のご案内はふたつ前の投稿およびwebサイトにてお知らせしております。

#葛 #葛布帯
#マルメロ #マルメレイロ
.
個展「transcribe -転写-」
2025.8.28(木)-9.7(日) GALLERY MoNMA
札幌市中央区旭ヶ丘二丁目3-38
11:00-18:00 最終日17:00まで
火曜・水曜休廊
@gallery_monma 

個展開催日時と場所について、お知らせ致します。展示会案内のご希望をお伝えくださっている方、およびメールアドレスご登録の方には、近くなりましたら改めてご案内を差し上げます。

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2年おきに開催してきた個展も5回目となり、今年は開業後10年の節目でもあります。「来てよかった」と思っていただける展示となるよう、精一杯取り組みたいと思います。

ご案内を直接受け取りたい場合はプロフィールにあるリンク先「お問い合わせ」のフォームよりメールアドレスをご登録ください。

これまでのたくさんのご縁に心から感謝いたします。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

2025.1.28 渡邊志乃/雪草葛布帯

#葛布 #葛布帯 #着物 
#ギャラリー門馬 
#渡邊志乃
手稲山山頂、手稲神社の奥宮へお参り🙏
昨年無事に過ごせたお礼と新年のご挨拶

この奥宮は、例えば北海道神宮のように国の政策上作られたものとは違い、古くは地域の人々の信仰心からつくられた祠だったようだ。

今やテレビ局のアンテナが乱立し、テレビやスキー場の発展&安全祈願などの需要から手稲神社と一体化して何でもありみたくはなってしまったけど、そういうのも含めて人々の信仰の具現なのでしょう、山頂にあるということも相まって、割と神妙な気持ちになれる。

標高1023m
.
「結び」 角帯地 葛布 2019年制作
この帯地は良いご縁に恵まれ私の手元にはありませんが(誠にありがとうございます)、できれば同じタイトル&コンセプトで今後も制作したい帯地です。「結び」という日本語は膨大な情報を内包することが窺え、葛布の制作における「結ぶ」という行為と、座繰り糸の成り立ち、そしてそれによるテクスチャーは、その膨大な情報の証としても機能します。全て、なんと奥深いのだろうと思います。

帯地の詳細のご説明はこちら
https://kuzunonuno.com/musubi/
プロフィールのリンク先「works」のページから探していただけたらご覧になれます。

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「葛布の帯のこと」と題して、私の感じる葛布帯の特徴や使い方、あるいは制作上の事で実用に影響しそうな諸々について、過去に書いていた文章を、改めて一つずつ見直し、threadsにて、都度ご紹介しています。
良かったらthreadsまたはnoteにて、ご覧いただき、必要に応じて皆様の葛布帯ライフにお役立ていただけると幸いです。
. 新年 明けましておめでとうござい .
新年 明けましておめでとうございます
各地の皆様、いかがお過ごしでしょうか。テイネの今朝は雲と雪の中でした。

さて、私の今年は、開業後まる10年の節目の年となります。帯として布として、愛着を持って末長くお使いいただけるものづくりを変わらず心掛け、札幌の葛布帯の存在が、皆様の暮らしの何かの一助となることを心から願い、自然の流れに逆らわず、何なら埋没し、しかし日々新しい気持ちで、出来ることを精一杯やっていきたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

雪草葛布帯/渡邊志乃

写真:手稲山山頂付近から石狩湾方向 
僅かにモルゲンロート的雲と雪の気配
2025.1.1 08:02
摩周湖からの伏流水が大量に流れ込み出ていくため水に澱みがなく倒木も腐敗しない 大変透明度の高い池の中で青を背景に赤い紋様を纏い優雅に漂うオショロコマがほとんど動いていないように見えたのは、池だが出入り量の多い水の流れが見た目よりもずっと強いのだろう。オショロコマは限られた場所にしか生息しない。ここのオショロコマはここだけに棲む。こんな世界があるのだなぁ。

今年、感動した景色のひとつ。

2024.8.12 撮影
. 「葛豆帯」 七尺帯地(半幅) 葛 .
「葛豆帯」 七尺帯地(半幅) 葛布

通常八寸帯地を織る時の糸量(経・緯とも)で、2本の帯地を織りました。寸法として幅四寸×長さ七尺の帯地です。一般的な帯からすると全体的に小さいので「葛豆帯」と名づけました。また、「手元にある糸を使い切る」こともコンセプトの一つとした色柄としています。

日常的にちょっと外出したい時や自宅内で帯を締めるとき、現代ある一般的な帯の長さはとても長すぎて持て余します(私の場合ですが)。実際、測ってみると私は六尺ほどで充分でした。ならば初めからその長さの帯で良いのではないか?というのが、この帯づくりの動機です。六尺だとあまりにもギリギリかもしれませんので、少し長くして七尺としました。この制作方法と寸法ならば価格も少し抑えることが出来ますので、葛布の帯をお試しいただく入り口として、あるいは、既に葛布帯をお持ちの方のもう一枚としても、ご検討いただけるかしらと思っております。

この帯を織るにあたり、帯の寸法の変遷について少し調べてみました。

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着物の帯が大きく変化したのは江戸時代、「衣服の下に隠れていた帯が表面に現われ、単なる実用的なものから装飾的なものへと変化していった」(『日本の美術No.514 帯』、長崎巌著、至文堂、2009年、p38)、その過程で帯の幅と長さが大きくなっていった時代はおよそ寛文後半〜元禄頃にかけてであり、それより前の帯の長さは七尺五、六寸であったのが延宝時代頃には一丈ニ、三尺ほどになった。(同誌p40)
また、男性の帯においては、江戸時代一丈以上のものが主流であった一方で庶民の間では「三尺帯」と呼ばれるものがあり、これは三尺の長さのものを一重廻しに締めることからこう呼ばれていたとある(p78)。後に六尺のものを二重に巻くようにもなったが、それでも三尺帯という呼び名は残ることとなった。

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やはり締めやすいのは六尺〜七尺なのだと自信を持ちました。

さて同誌によると、帯の寸法の変遷は実に様々です。特に現代において定着している寸法はだいぶ「装飾系」に寄っていることが分かります。
そのことはもちろん伝統として継承することを大事にしたい。しかし、日常着にはより締めやすいもの、より使いやすいもの、より手にしやすいものを考えることは日々生きる人間として当たり前のことなのだろうとも思います。

(余談ですが、葛布は「装飾系」と「単なる実用系」の両方を行き来できる布だと考えています。)

着物を着る上で、着物を着ることはそんなに大変ではないのですが帯を締めるのが異常なほど大変というのは多くの方が感じることと思います。そのため、私などは近頃、帯をしないで着物を着て歩くようになってしまいました(帯作ってるのに帯を否定)。
例えば何かのゲームのラスボスのように、ハードルの高いものを攻略しその技能を身につける喜びというのもありますが、その一方で、やる気を失う人も多数と思います。入り口として、もっと単純で簡単な帯の存在が欠かせません。

この帯地のご紹介ページはまだ作っておりませんが、アップしたらthreads とwebサイトにてお知らせいたします。→2024.12.10 upしました。
販売は2025年8月に開催予定の個展から開始いたします。少し先ですが、ぜひお手に取ってご覧いただけたらと思います。

尚、「葛豆帯」シリーズは不定期生産につき、受注制作はお受けできませんのでご了承ください。
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「風」 八寸帯地 葛布

写真がうまく撮れなかったので、どちらが良いか色々の実験中です。重複する投稿お許しください。

帯地のご紹介はプロフィールの下段リンク先「woks」よりご覧いただけます。

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*写真は皆様にご参考にしていただきたくご依頼主様のご了解を得て掲載しております。転載・ダウンロード等のご使用はなさらぬようお願いいたします。
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苧環/aquilegia  六寸帯地 
ご依頼を受けて制作、お納めいたしました。

—-
詳細についてはwebサイト内「works」にてご紹介しております。プロフィールのリンクからご覧頂けます。

#葛布 #雪草葛布帯 #渡邊志乃 #座繰り糸 
#着物 #帯 #六寸帯
宮島沼 マガンの朝のねぐら立ち後 2024.4.23 4:43
かんらん岩(多分) マントルが地表に露出している世界的にも大変珍しい場所
2021.8.30 7:51 撮影

#peridotite #アポイ岳
#マントル #mantle #かんらん岩
-

Mantle 葛布八寸帯地

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・帯地の詳細はwebサイト「works→Mantle」よりご覧いただけます。
https://kuzunonuno.com/mantle/

#葛布 #帯 #渡邊志乃 #雪草 #着物 #マントル #座繰り糸 #葛 #葛布の帯
イタヤカエデ 樹皮 黄葉、紅葉 空

#イタヤカエデ
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