染料について/北の葛布

 

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*蕗の薹(ふきのとう)

*蓬(よもぎ)

 暑さの増す7月末頃に蒅(すくも)・灰汁を使って青を染めます。

 現在、石灰その他の薬品等を使わずに建て、色合い良く色移りしない藍染めを志し中です。2014、2015年の藍建てでは、灰汁と糖分(酒、水飴)による還元建てという結果になりました。この場合は、良く洗い、良く寝かせることで色を落ち着かせてから使います。

 札幌市には藍染めの歴史があります。北区では篠路天然藍染振興会が精力的に活動されています。

2015年の講習会に参加し、藍建てと染め、管理の方法を学びました。(2015年記)

*赤麻(あかそ)

*団栗(どんぐり)

*藍(あい)

 植物から染料を取り使っています。なるべく身近な植物から色を得たいと思いますが、色移りや経年による色の変化等、耐用、実用の面からそれが叶わない場合は染料や材料を購入しています。どの色も、時間が経つごとに、葛、絹の糸自体の経年変化と相まって、落ち着いた色味になっていきます。

 媒染には、アルミは市販の酢酸アルミニウム、鉄は自作のおはぐろ、銅は市販の銅媒染液を使っています。

 雪が溶け真っ先に芽吹くふきのとうを摘み、鉄媒染で灰色がかった緑を染めます。

 色は地味ですが春一番のこの植物の色がどうしても欲しいと思うのは、雪に埋まった冬をやっと越した人情としてごく自然に思えます。色移りが若干心配なので最低でも半年〜1年は寝かせ様子を見てから使います。トウの立った大きなふきのとう・アルミ媒染では葛も絹も鮮やかな黄色になります。

 春、芽吹き出した柔らかく美味しそうな蓬を摘み、鉄媒染で渋い緑を染めます。または、真夏に花を咲かせる寸前の蓬で、同じく鉄媒染で灰黄がかった濃い緑を染めます。

 染料となる植物の多くは漢方薬の原料。蓬も漏れず薬草ですから身につけるにも気持ちが良い。

 色移り、色落ち、退色は気になりません。(2016年記)

 夏の盛りに茎を赤く染め赤い花をつける赤麻、古くから繊維としても利用されてきたようです。その赤くなる直前の茎、葉、花から、銅媒染で茶色がかった赤を染めます。赤を強く出したいなら染液をしばらく置いて酸化させてから染めるという珍しい染め方をします。2015年の夏に初めて染めてみたのでその堅牢度、色落ちの具合がまだ分かりませんが、しっかりと染まっているので落ちにくいのではないかと予想しています。念のため、良く寝かせてから、様子を見ながら使います。(2015年記)

 「どんぐり」という言葉の響きが大好きで、たくさん集めると楽しくて、とても幸せな気持ちになります。これも2015年に初めて試してみました。古くから染料として使われていた歴史があるようなので心強く感じています。鉄媒染で絹を染めると赤みがかった茶色と灰がかった茶色の2種類の色が出ました。また、葛は灰がかった茶色に染まりました。藍の青と大変相性の良い色合いです。(2015年記)

*葛 (くず)

 葛の繊維を取る盛り、同時期に少しの糸を葛で染めます。灰色とも緑ともつかぬ薄い薄い色に、絹を染めます。他の色に比べて「白」を表現したいための色ですのでうんと薄いです。葛で染めた糸を使って葛布を織り仕上げには葛粉で糊をかける。葛づくしの布が出来上がります。媒染は鉄。

*藤(ふじ)

 春の終わり、工房の庭先でどんどん伸びる蔓を剪定したものをそのまま染めに使ったところ、銅媒染で驚くほど鮮やかな緑に染まりました。アルミ媒染で黄色にも染まるというので、色落ちや堅牢度など今後試しながら使ってみようと思っているところです。(2016年記)